みなさんは犬派ですか?猫派ですか?「そんなの急に聞かれても選べない〜。」「動物は苦手です。」など人それぞれ違った意見が返ってきます。私は数年前に犬好きになりました。実家で犬を飼い始めたのがキッカケでそれまで犬も何も動物が大の苦手でした…。今回は、そんな私が気づいた犬の魅力、人間との関係性について体験談をもとにご紹介します。
飼い犬から愛犬へ

飼い犬という呼び方と愛犬という呼び方は、人に伝えるのにその時、その場の雰囲気によって違います。ですが、犬を飼っているほとんどの人が自分の飼い犬のことを「愛犬」と呼んでいます。飼い犬と愛犬どっちの呼び方が正解なのか。いつから愛犬と呼んでいいのか。という疑問が浮かんできたとします。私が犬と過ごしてきて気づいたその疑問に対しての答えは犬に対して愛情を持って接しているかどうかです。
最初、家に来たときは両手で持てるほどのサイズ感でしたが、それでさえも触れることが出来ないくらい私はビビリで苦手意識を持っていました。犬に苦手意識を感じたのは犬に対してトラウマがある訳でもなくただ単に犬は喋れないから感情がわからない。とか吠えるから怖い。などの理由でした。ですが、これから365日、家で一緒に過ごすからにはその苦手意識を克服していかねばならないと思い、まずは触れることから始めそこから徐々に距離を詰めていきました。小さいコロコロした体で毎日一生懸命生きている姿を見て、いつしか何があってもこの子だけは守る。この子を傷つけるヤツは許さない。という色々な感情が生まれ、これが愛情なのだと気づきました。そこが飼い主としての一歩成長した部分であり、飼い犬から愛犬への進化です。
呼び方は人それぞれでそんなに呼び方にこだわらなくてもいいだろう。と思う方もいるかと思いますが呼び方でさえもこだわってしまうほど「愛」の力はすごいのだと伝えたいのです。それが犬に対してだけではなく例えば家族、友達、恋人、自分の好きなことに対してなど人間が持っている感情の「愛」のパワーは凄まじいです。
犬は喋れない

当然のことですが、犬は人間みたいに言葉を話すことはできません。それなのにどうして人間と一緒に暮らすことができているのか。犬を飼い始める前の私が一番疑問に思っていたことです。それは、犬にも感情があり、言葉とは違う鳴き声という形で感情を伝えることができるからです。人間にも喜怒哀楽という感情があるように犬にも同じ感情があります。犬は吠え方によってもその感情が表され表情でも伝えてきます。これは犬種によると思いますが、嬉しい時は尻尾をブンブンと振り回し高い声で吠えます。そして警戒心が強ければ強い犬ほど人が来ただけで怒鳴るように吠え続けます。それはただ怖がって自分自身を守るためだけに吠え続けているように見えますが、飼い主である私たち人間を守ろうとして吠え続けていることもあります。
私が今まで愛犬と接してきて、すごく心に残ったシーンがあります。それはある日、私が落ち込んでいた時にその空気を感じ取ったのかいつもは決まった場所でしかくつろぐことがない愛犬が、その日その時間だけ私のそばから離れずにずっと寄り添ってくれました。その時私は、自分の感情が伝わって愛犬なりに私のことを気遣ってくれたのかなという何とも不思議な気持ちになりました。犬にも人間が思っている感情、空気感は伝わります。犬は言葉を話せないので最初は何を感じているか理解するのは難しいことです。それでも日々過ごしていく中で、犬とのコミュニケーション大切にすれば伝わります。感じ取れます。犬にも喜怒哀楽という感情があること、場合によっては人間よりも空気を察知したり気遣いができることを忘れずにいてください。
人間は犬を見習うべきだ?

犬は素直です。人間が言うこと素直に聞く日もあれば聞かない日もある。聞かない日には彼らなりの理由があります。例えば、朝ご飯が少しいつもより少なかっただとか、最近ずっとお留守番ばっかりさせられるだとか、散歩に早く連れて行ってほしいだとかさまざまな理由があります。そういう不満があるときは悪さをしたりします。言葉を話すことができないので彼らは態度で素直に表現します。
人間には言葉という便利なものがあり、それを使ってコミュニケーションをとり、人間関係を築き上げていきます。ですが、人間である私たちは言葉という便利なものがあるのに、大人になっていけばいくほど自分の気持ちや感情に素直になることができなくなってしまいそれを伝えることができなくなってしまいます。それは人間関係や環境の問題もあると思いますが、自分が嫌なことでもはっきり「NO」と言えないし、嬉しい時は「嬉しい」「楽しい」という言葉や感情は心の中に閉じ込めてしまいがちです。ですがそれでは、相手には何も伝わりません。彼らのように自分の気持ちや感情に素直になって相手に伝えていきましょう。人間は犬を見習うべきです。
一人ひとりが意識する

現在、日本が抱えている社会問題の一つである、犬猫の殺処分問題が挙げられます。年々、殺処分数は減少してはいるもののまだまだ完全に無くなってはいません。人間より弱い立場の犬を人間の勝手な感情の変化で命をムダにするのは断じて許されることではありません。実は私も、犬を飼い始める前まで保護犬、保護猫の活動があることさえも知らなかったのですが最近、自分が犬のことについて敏感に意識するようになってから、色々なところが声を挙げて保護犬、保護猫の活動をしています。まずは一人ひとりが責任を持って意識することが大事です。
犬が大好き!

ここまで犬の魅力と人間との関係性について私の体験談を交えてご紹介してきました。
今年から一人暮らしを始め、愛犬と離れて過ごすというのは初めてで寂しい思いもしながら日々を過ごしています。毎朝、学校への道のりで自転車を漕いでいて犬を連れて散歩をしている方を何組も見かけます。その中には飼い主よりも先に早く行くぞと歩いている犬もいれば、もうこれ以上歩けないとその場から一歩も動かなくて飼い主に抱っこされている犬、信号が変わるのをお利口にお座りして待っている犬、赤ちゃんみたいにベビーカーに乗せられている犬など様々な犬を見かけます。すれ違っただけで憂鬱な朝の通学路を幸せな優しい気持ちにさせてくれるほど犬が持っている魅力は半端なく、数年前まで犬が苦手だった私が今では完全に犬の虜になっています。今以上に犬好きの人が増えて犬や動物に関する心を痛めるニュースが一つでも多くこの世の中から消えれば幸いです。
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