在学中にCDデビュー!?KVA発ガールズバンドNiiiya

エンターテインメント

KVA発のガールズバンドNiiiya

Niiiya(ニーヤ)

 九州ビジュアルアーツ ミュージッククリエイト学科に在籍する2年生、アンナ(Vo / Guitar)・ミユ(Bass / Cho)・ナナ(Guitar / Cho)の3人組ガールズバンド。

 ボーカリストのアンナはTikTokで6万5千人ものフォロワーを魅了する圧倒的な歌唱力の持ち主。そして彼女の歌声を軽快な演奏で支える両翼、ベーシストのミユとギタリストのナナ。2人が作る歌詞は、日常のふとした瞬間を切り取ったような新鮮さに満ちている。

 アンナ・ミユ・ナナの3人それぞれが持つ個性や音楽性。それらを「Niiiya」という1つのバンドとして出力することで起こる化学反応に注目だ。

在学中にCDデビュー!?ミニアルバム『211』

 Niiiyaは2022年11月2日、デビュー作となるミニアルバム『211』をリリース。デジタル版も同時に配信を開始した。

Niiiya『211』
リリース:2022年11月2日(水)
レーベル:Pentatonic Records

 在学中にCDデビューを果たしたNiiiya。彼女たちの躍進は驚くべきスピードのものであった。九州ビジュアルアーツ入学後、初めて楽器に触れたという3人。Niiiyaを結成をしてから僅か半年ほどでのCDデビューである。本学で講師を務める永田”zelly”健志らのバックアップの賜物であるのは勿論だが、それ以上に3人のポテンシャルの高さには目を見張るものがある。

収録楽曲は以下の5曲。

1.栞
2.遅刻
3.勘
4.サイダー
5.ビビビ!!!

 等身大で紡がれる学生らしい歌詞を、学生らしからぬ技術で奏でる。「Niiiyaらしさ」が存分に発揮されたミニアルバムとなっている。

 試聴はデジタル配信サービスFRIENDSHIP.のサイトから可能だ。

Niiiya - 211 - EP
Listen to 211 - EP by Niiiya.

初々しさからのぞく確かな実力

2023年1月21日に行われた音楽イベント『Y2K〜九州から歌のYELL〜』ライブレポ

写真提供:写真学科1年 伊東日菜海

 2023年1月21日。本学マスコミ出版・芸能学科の主催するライブイベントが博多区のライブハウスで催された。

 初めはぎこちなく手拍子をするに留まっていた客席も次第に熱を帯びていき、イベントは予想以上の盛り上がりをみせた。終演も間近に迫った20時。観客たちの視線が一斉にステージへと注がれる。

「こんばんは、Niiiyaです……!」。少しばかり硬い挨拶の後、歯切れの良いギターが鳴りだした。心地の良いベースの音色が重なり、アンナの歌声が会場を包み込んでいく。1曲目の楽曲は『遅刻』。軽快なメロディーにのせて奔放な歌詞を朗らかに歌いあげるこの楽曲。客席からは「イイじゃん」という声が漏れる。Niiiyaの演奏を初めて聴く観客が多いイベントではあったが、しっかりと彼らの心を掴むことに成功した。

Niiiya 『遅刻』MV

 続いて演奏されたのは『』。アンニュイな歌い出しから、目を覚ましていくように楽曲の温度が上がっていく。アンナの圧倒的な歌唱力とミユ・ナナのコーラスが爽やかに調和する楽曲だ。

Niiiya『栞』MV

 2曲の演奏を終えると、アンナが「改めましてNiiiyaです!」と挨拶。はにかみながらのMCでは、サポートメンバーとしてドラムを叩くミュージッククリエイト学科の中山大輔を紹介。「実はお揃いの靴なんです」とアンナがナナと中山の靴を指差し、仲の良さをアピールした。「今日のイベントは九州ビジュアルアーツの先輩たちが出てるのにトリを任されちゃって……。メチャクチャ緊張してます」と、手が震える動作をしてみせたナナが観客の笑いを誘った。こういった飾らないキャラクターもNiiiyaの魅力の一つなのだろう。

 3曲目は軽妙なリズムと歌声がクセになるアッパーチューン『ビビビ!!!』。疾走感のあるメロディーが渦を巻き、客席を飲み込んでいく様は圧巻であった。数十秒前の初々しいMCが別人に思える程の見事な演奏に舌を巻くばかりである。客席の高揚を抱えたまま、転がり込むように楽曲はクライマックスへ。「今日はどうもありがとうございました!」と息を切らしながら演奏を終えたNiiiya。客席からは盛大な拍手が送られた。

 イベントのトリという大役を見事に果たしたNiiiya。3人の顔には安堵の色が浮かぶ。しかし、拍手は鳴り止まない。拍手が次第に一定のリズムを刻み始め、手拍子へと推移していく。観客たちはNiiiyaの楽曲をまだまだ聴いていたいらしい。

「アンコール……!?ホントに準備してないんですけど!!」と困惑しながらも、Niiiyaは再度ステージへ。アンコールに応えて演奏したのは『遅刻』。観客の一人が熱望したため、1曲目と同じ楽曲を披露することとなった。2回目の演奏ということもあり、観客は自然と体を揺らし、温かな雰囲気でイベントは終幕した。

 和やかな余韻に包まれながら帰路に着く観客たちを見送るNiiiya。九州ビジュアルアーツで出会い、バンドを結成した3人。3月には卒業を控え、新たなステージへと歩みだそうとしている。

演奏前の様子
ライブイベントのトリとして出演したNiiiya

この学校に来て良かった!

 九州ビジュアルアーツでの学生生活を終えるにあたって、Niiiyaからコメントが届いた。


——九州ビジュアルアーツでの思い出を教えてください。

 やっぱり、メンバーとの出会いが一番の思い出です。この学校に来たからこそ、3人が出会い、今のNiiiyaという形になっていると思うので、この学校に来て良かったです。

——卒業後はどのような音楽活動をしたいですか?

 卒業後は今よりもっと力を入れてバンド活動をして行きたいです。ツアーを回ったり、フェスなどにも出たりしてみたいです。

——最後に、在校生や入学希望生にメッセージをお願いします。

 明確な目標を持っている人、なんとなく入学してみた人、色んな人がいると思うんですけど、設備も充実しているし、学科も色々あるし色んな先生がいるし、通っていたら自分のやりたいことが見つかるんじゃないかな、見つかればいいなと思います。応援してます!


 2023年2月12日には下北沢BASEMENTBARで行われたライブイベント「Highlighter Live Vol.1~バレンタイン直前SP.~」に出演。バンド史上初の東京でのライブを成功させ、初めての土地で実力を示した。

 九州ビジュアルアーツ発のガールズバンドNiiiya。今後も彼女たちの活躍から目が離せない。

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